妹がね。
とりあえず大学受かりましたよ。

おねいちゃん、安心しました。

といっても、たいしてレベルの高い大学 (失礼) ではないんですがね。

1週間、面倒みた甲斐がありました。






てゆっか、妹がウチに泊まりに来てたんだけどね。
大学入試で。

ウチでご飯を毎晩食べるわけですよ。
おねいちゃんの手作りな。


スープカレーとか作ったんだけど、どうやら妹、実家で食べないメニューが出てくるので、けっこう気に入ってくれていた様子。


何より一番気に入ったらしいのが、「焼き魚」。




は? って思いますよね?




実はウチの知恵子(母)、魚食わん人なんですよ。

母が魚を食わない人間なので、ぶひが実家で暮らしてた頃は、実家の食卓に魚が出ることはまずありませんでした。

ぶひと妹が魚を食べる機会は、お寿司←回るやつを食べに行った時か、
ばあちゃんちでご飯を食べるとき。
(うちのばあちゃんはバリバリ魚をいじる人です。)


そんなこんなで、ぶひが18で実家を出るまで、一度も食卓に魚が出たことはありませんでした。

もちろん、普段家で魚を食べないので、魚を食べるのが非常に下手。


ぶひが実家を出て、一人暮らしをし、居酒屋でバイトを始めたのですが、
その居酒屋は完璧な和食居酒屋だったので、まかないに良く焼魚が出るわけです。

全然上手く食べれなくて、骨とかきれいに取れないし、ずいぶん苦労しました。

3年間その居酒屋で働いていたせいか、就職が決まりその居酒屋を辞めるころには、ずいぶん上手に魚を食べることが出来るようになったし、焼き魚も大好きになりました。
魚の名前とかもだいぶ覚えたなあ。


で、今、うちの妹がそうゆう状態なわけです。

普段家で焼き魚なんか食べる機会がない、マイ妹。


ちなみに今は、ぶひおと結婚してからは、週の半分は献立が魚です。
で、妹が泊まりに来てたときも、普通に食卓に焼き魚を出しました。



焼き魚を目の前にして、黙ってるマイ妹。


「どうしたの?食べなよ」 ←おねいちゃん(俺)

「うん・・・あたしさ・・・あんまり魚、上手に食べれないんだよね・・・」

「ああ。大丈夫だよ。切り身だし、簡単に身と骨が分かれるから」




おそるおそる、慣れない手つきで魚を食べる妹。

「おねーちゃん、これ、おいしいね!!何て言う魚?」
「ぶりだよ。」
(ぶひおのリクエストで、その日はぶり切り身をそのまま塩焼きしてました)


「あたしさ、本当は魚、けっこう好きなんだよね」←妹
「おかんが魚食べないからねー。食卓にのることなんてまずないでしょ(笑)」
「うん。。。」




よっぽど美味しかったのか、きれいに残さず食べてる妹がいました。








数日後、マイ妹からメールが来ました。









「おねーちゃん。おかーさん魚焼いてる・・・」








   ・・・・!!!!







「は!?マジで!?」
「今、一生懸命焼いてるよ・・・・初めて見たよ。」

「あんた・・・・おかーさんに何か言ったっしょ。」

「うん。おねーちゃんちで食べたお魚、すごく美味しかったって。」









・・・知恵子、負けず嫌いなんだからさあ・・・

挑発しないように。(笑)



きっと、知恵子も、娘(←俺)が出来るなら自分も出来る!と闘志?に火がついたんだろうなあ。
(俺の負けず嫌いは知恵子ゆずりです)






しばらくして、また妹からメールが。











「肉そぼろ出てきた」





















ハア?









「はあ?魚でしょ?」

「なんかね、そぼろみたいなの出てきたよ」


「・・・・写メ、キボンヌ」










数分後、妹から送られてきた、知恵子が焼いた魚の写真がメールで届きました。











銀かれいが、そぼろみたいになってました。




何をどうやったら、あんなんなるんだ!!! FOR知恵子







どうやら、網のしたに水を引かないて焼いたようです。
ぼそぼそのカチカチ(大笑い




「おねいちゃん、おかーさんがね、悪いのは魚だ!!って言ってる」






・・・・知恵子・・・・・。(注意・52歳)









「おねいちゃん。お母さんがね、ぶりだったら失敗しなかった!って言ってる。」









・・・・知恵子・・・。(注意・52歳)















今度実家に帰ったら、魚の焼き方を知恵子にレクチャーしようと思います。





いや、レクチャーて。
切り身なんざ、網の上に乗せて焼くだけだろうさ!!!






そんな知恵子が好きです。